マリー・ローランサン美術館は閉館してしまいましたが、地元でローランサン展が開催されることになり行ってきました。
一宮市市制90周年記念事業だそうです。
絵画は以前にマリー・ローランサン美術館で見ていますが、あらためて見ても美しい。
淡い色が印象的で、写実とはまったく正反対の印象的な絵画です。
女性の絵が数多く描かれています。
絵によっては犬や馬、ギターなども描かれていますが、あくまで主役の女性を引き立たせるためのオブジェ的な扱いに見えます。
女性の服はシンプルですが、帽子、髪飾りやスカーフなどと組み合わせることにより、華やかな印象に感じます。
描かれている顔はどちらかといえば無表情に見えるものが多いように思えますが、それが絵を軽薄に見せず引き締めているようにも思えました。
私が気に入ったのは次の4点です。
- 犬をつれた若い女
- 羽飾りの帽子の女あるいはティリアあるいはタニア
- 扇を持つ若い女
- 三人の若い女
2Fでは、ローランサン以外の画家の絵が多数展示されていました。
他の画家の絵を見て、まず感じたのは、ローランサンの絵は独創的だなということでした。
同フロアに藤田嗣治(ふじたつぐはる)の絵画もありましたが、同様に独創的。
独特な絵風というのは印象に残りやすいです。
また、児島虎次郎(こじまとらじろう)の絵画も印象的でした。
- 裸婦と椿
- 和服を着たベルギーの少女
さて文章だけでは分りづらいので、わたしの持っているローランサンのポストカードを写真撮影。
※展示内容とは異なります。
三岸節子美術館ということで・・
三岸節子の絵画の中では「さいたさいたさくらがさいた」がもっとも私は印象的です。
美の巨人たち 三岸節子
その人の生き様を知った上で見る絵画は、単に眺めるだけとは異なった見方あると思います。
さて、地方の美術館ですので、今回のような有名画家の展示会はなかなか開催されません。
地元の人はチャンスですよ。
2012年3月11日(日)までです。